プロローグ

 
聖なる大地そこにあり。

かの地、古より数々の伝説と神話が語り継がれし所なり。

ある者は夢をかなえんが為に、
またある者は血の臭いを求め、
ある者は名声を円が為に、かの地を訪れん。

夢かなう者あれば、野に屍をさらす者あり。

人々は、かの地を「エレメン」と呼ばん。







このエレメン島には、
古の伝説の中で語られる勇者達が興した6つの王国が存在している。

王国間の争いは幾度となく繰り返されたが、
エレメンの長い歴史から見れば、
それらは些細な出来事としてしか記されることはなかった。

しかし、それらの些細な遺恨はやがて、
嵐となってエレメンの大地を荒しまわることとなった。



いつの間にか戦乱は島全体に広がり、
6国は互いにエレメンの覇権を争い続けることになった。



あれから幾年の月日が流れたであろう。

大地は荒れはて、街は廃墟と化し、あまたの血が大地にそそがれた。




レクスファート王国の王都ビザンツ。

エレメン島でもっとも栄えたこの都市で、
突如として宮廷魔導師のガルネールが、
国王ワグナールに反乱を起こした。

ワグナールはその戦いにおいて死去。
そしてガルネールが王座についた。



 また、その反乱においてワグナール王の二人の娘は、行方不明のままである。



今からさかのぼること十年も前のことである。









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